実際のところ神さまは存在しなくて、釣果は釣り人の技量・洞察力・判断力・経験値と、その日の様々な自然条件によって左右される。
今日出会ったニジマスは、今まで釣ったことのないサイズ。メモリアルフィッシュだ。
恥ずかしながら北海道で釣りをして十余年。大台といえるロクマルを仕留めたことが一度もなかった。
40クラスは容易に釣れるし、釣れるニジマスは比較的にメスが多い。きっと釣り方やポイントの選定が偏っているためだろうと思う。
フライフィッシングの神はいないけれど、自然の造形美は間違いなく神の御業であろう。魚には神が宿っている。
そして例年にないこの時期の渇水に加え、クリアウォーターはとてもいい条件とは言えなかったと思う。
そんな中でもこの一尾に出会えたのは、技量云々というよりただ幸運が重なっただけと言えるだろう。
釣ったのは入渓点から間もないポイントだった。キャストを繰り返すうちに風が強くなり雲が厚くなった。
必死のランディングを終えたとき、気が付くと雨がパラパラと降っていた。
まるで小さく見える#10のニンフは鼻っ面にちょこんとかかっているだけで、よくこれで獲れたものだと思った。
河畔にはフクジュソウが咲いていた。
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by akisiko
| 2019-03-26 18:00
| 釣