オレゴン・デシューツリバーへの旅(3)

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デシューツ・リバーは高原砂漠の中を流れる川。荒い岩肌が現れる広大な山の中に、オアシスのように滔々と流れる姿は何度見ても不思議。
ウェーダー越しに感じる水温は、思っていたより高めのように思えた。水流の緩い部分には藻が繁茂して小魚がたくさん泳いでいる。水生昆虫も豊富なようだ。

河畔を歩いていると、ときおりウサギに出くわす。スカンクやビーバーもいる。山にはシカが生息していて、荒涼としている割には野生動物が多いようだ。そのためにこの川沿いの道路には、釣り人だけでなく、ハンターも多く訪れていた。
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私たちは2台のキャンパーバンで川沿いの砂利道を走り回り、心惹かれるようなランがあると車を停めて、そこがどんなポイントなのか竿を出して探っていった。
川沿いの道はキャンプ場から下流約40㎞まで伸びていて、とても探り切れる距離ではない。
しかし、地元ガイドが多くいるエリアを観察したり、フライで立ちこんで釣りができるポイントを考えると、狙うべきエリアはだんだん絞られてくることが分かった。
そこからさらに自分たちのお気に入りの場所を選んでゆくと、最終的に5つか6つほどの有力ポイントが残った。
そのどれもが雰囲気抜群で気持ちよく釣りができ、魚の気配も感じることができる場所だ。
あとはそこで釣れると信じてキャストし続けることだ。
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ここでの定番の釣り方は、小型(#8から#4)のウェットフライを使うスイングの釣り。
フローティングラインにフローティングのポリリーダーをつけて、表層を流す。
流心付近は水量が多く激流といった場所が多い。スティールヘッドは岸際の緩い流れや浅い瀬に定位したり遡上したりする。
そのためショートキャストで足元を丁寧に探り、ラインが伸び切ってスイングがしっかり終わるまで待つことが大事。

インジケーターをつけてニンフやエッグを沈めて流すアウトリガーの釣り方もあり、そのほうが効率的で釣果も上がるらしい。
しかし、ほかのフライフィッシャーの釣り方を観察すると、意外にもスイングの釣りが大多数であった。
特にガイド付きの釣り客の釣り方を見ると、ヘッド部分のみを出して打ち返すショートレンジの釣りをしている。
ポイントも瀬の肩や、太く深い流心の脇の流れが緩いカケアガリなどで、自分たちの狙いが間違っていないことがわかる。
左岸となる対岸は、ボートでしかアクセスできないためガイドは左岸で釣りをする。
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…なんてことを、みんなでああでもないこうでもないと言いながら遊ぶ。
釣りのことと今日の晩飯のことしか考えずに遊ぶ。最高の贅沢。
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海から数百キロも遡上してきたスティールヘッドが、あんな小さなよくわからないウェットフライに本当に喰いついてくるのか?
それも水面直下を流れるフライに?

釣れない時間が続くとだんだん疑念が湧いてくる。
シンクティップと重いフライを使って沈めたほうがいいのか、と誘惑も出る。

しかし、Steelheadingとは宗教なのだ、と同行者のなかで唯一の経験者であるOが言う。
投げ続けてこそ見える世界がある。
信じる者は救われるということなのか。
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長いランを丁寧に釣り下ると、あっという間に3、4時間が経っている。
集中して釣っているのでくたくたになるし腹も減る。そんなときはクルマに戻ってラーメンでも作って休憩。
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陽が高くなると釣りを一時中断して風景を見たり、キャンプサイトに戻ってシャワーを浴びたり食料を買い出しに行ったり、あるいは夕方の釣りに備えて午睡をしたり。
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それにしても、釣れない!

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Commented by yanbaidesu at 2018-11-11 21:48 x
steelheadingは巡礼と誰かが言ってましたが、そんな気がします、、
判っているんだけどドライラインで釣りたい、、
ああ、また行きたい
Commented by akisiko at 2018-11-12 11:59
> yanbaidesuさん
今回の旅でも、みなスイングの釣りにこだわって、そしてそれで必ず釣れると信じて釣り続けました。
多様な釣り方があるはずなのに、何故?

私ももう一度行きたい気持ちでいっぱいです。そして答えを出したい!
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by akisiko | 2018-11-10 05:39 | | Comments(2)