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三月の真珠


明日から北海道を離れるので、春の釣りは一時中断。
その前にひと勝負しに川へ。
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すっかり強くなった陽ざしと日に日に溶けてゆく雪。
何か月かぶりに顔をのぞかせた土は水を含んでゆるみ、そのにおいが風にのっている、
そこにはもう真冬のような厳しい景色はない。

そして川の水はうっすらと雪代が混じって青白く濁っていた。
この水色は…チャンスかも!
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その読みは珍しく的中。
ニンフをボトムまで送り届けて、竿先でその流れを追いかける。ラインが一瞬止まる。反射的に竿を立てる。グンッと重い生命反応。それからは…
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そして出会ったSuper Fatty Rainbow。超危ういところでネットインして安堵。
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なぜこんなに美しくなれるのか。自然の造形はいつでも人智を越えている。

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by akisiko | 2017-03-17 22:59 | | Comments(0)

前進と後退

先週の暖かさが去ってしまい、また日中でも氷点下の真冬日となってしまった。
こうやって季節は前進と後退を繰り返しながら、だんだんと春に近づいてゆく。

冬へと一歩後退した今日は私の釣り欲も後退。
大物狙いに行く気にならず、近場の手堅い釣り場でちょこっと遊ぶことに。
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ところがこの日は川が上向いているようで、立て続けに45cmクラスが2本。
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そして50オーバーがニンフを銜えた。
少し濁りが入っていて鱒の警戒心が薄れて距離を詰めることができる。そして天気が下り坂なのも活性をあげている要因なのか。
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川の中の季節は着実に前進している模様。

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by akisiko | 2017-02-20 20:27 | | Comments(2)

心の川へ

車止めから踏み跡をたどり河畔林を降りてゆく。
その川が柳の木立の間に見えたとき、懐かしさとうれしさと期待とが入り混じって何とも言えない気持ちになった。
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WiserTimeさんと予定を合わせて、秋の遠征を組むことにした。
行き先は思い出がたくさん詰まったあの川。実に4年ぶりの再訪。一泊二日の大人の遠足。

期待はあるけど最近の情報はなく、川の状況も攻略法もわからない。
二人ともヘビーニンフとインジケーターのシステムを組み、手探り状態で釣り始める。
そして入渓点近くのポイントで、WiserTimeさんの竿が曲がった。
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なんと、いきなりのゴーマル越え。しかもよく肥えてコンディション抜群。
秋の釣りは苦戦するかと思ったのに、あっけなく期待に応えてくれたこの川。
あぁ、来てよかったなあ、と心から思える。

WiserTimeさんが得意とするヘビーニンフィングは効果を発揮し、氏はそのあとも40クラスを連続して釣る。
なんだ、いったいどうなってるんだ?こんなに釣れていいの?
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一方、私にはなかなか魚からのコンタクトがない。ルースニングのコツをいろいろと教えてもらいながら釣る。
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心配していた天気は、ふたを開ければ釣り日和。曇天の空だけれど、穏やかで静かな秋の一日。
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巨大なプールを観察していると、淵尻に定位する一尾の鱒。時折動いて何かを捕食している様子。
これはチャンス。
回り込んで下流から近づき、見当をつけておいた魚の居場所の上流に小さ目のニンフを打ち込む。魚を驚かせない様にインジケーターは外しておいた。
ニンフが定位場所を通り過ぎるころ、ロッドを立ててみる。竿に重みを感じ、水中にはギラギラと銀色が身をくねらせる。
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手元に納まったのは40cmクラス。思わず顔がほころんだ。
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正午を過ぎるころ、風もなく少しだけ気温が上がった河原に、小さなメイフライが飛び始めた。
そしてそれに呼応するかのように、プールの水面にはライズリングが現れ始める。

ライズをよく見る。ここに一尾、あっちにもう一尾。反転流のバブルラインには何尾かいる。
ニンフのシステムに細めのティペットを継ぎ足して、その先には数日前に仕込んでおいたCDCウイングのソフトハックルを結ぶ。
ライズを待つ。ライズが起きたらその上流に静かに投げる。流す。水面は沈黙。
それをいくつか繰り返してようやくフライを喰った、と思ったらすっぽ抜け。
あまりに緊張して合わせが早すぎる。おまけにそんなことを2度も繰り返して、プールのライズはやんでしまった。

秋の夕刻が足早に近づきはじめる。
ポイント移動して、またもや大きなプールに安定したライズ。上から観察すると、その主は40クラスのように見える。
一日の締めくくりに狙うにはいいサイズかも。
メインの流れが大きな淵の中央でほどける辺りで、右に左に動きながらライズする鱒。
ライズを待ちながらそれを狙う。そして。
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ライズの主は46cm。この一尾でこの日の釣りを切り上げることにする。
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二日目の朝。
前夜に飲みすぎたバーボンで少々思い頭を抱えつつも、日の出とともに朝食を平らげ、川へと向かう二人。
Beyond the Rainbow!
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この日は荒れ模様の天気予報。強風が吹いてときおり雨がバラバラと落ちる。
釣り始めて間もなく私が良型をバラして以降、魚の反応が途絶えた。
いくつかの大きなポイントをまわるけれど、インジケーターは水面を流れるばかりだ。

強風が止んだと思ったら、重い雲が空を覆い始めて雨が本降りになってきた。
今回の釣り旅も、あっという間に終盤に入ったようだ。
もう一本、良いのを釣りたいよね。ふたりでそんなことを言いながら、この釣り旅を締めくくる一尾を探してニンフを投げ続けた。

4年前とはだいぶ変わってしまって浅くなった淵の岩盤際に、ちょうどいい深さと流れのポイントがあった。
流す距離を刻みながらニンフを打ってゆく。
7投、8投、9投…そしてインジケーターがクッと水中に沈んだ。
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夢中になって捕えたその虹鱒は、まさにこの川の精だ。
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濃密な森の、深い谷にあるその川は、圧倒されるほどに力強く流れていた。
これほどまでに深く、荒々しく、豊かであったなんて。この地を離れたからこそ再発見できたのだと思う。

そして川は、今こうしている間にも変わらずに流れているんだ。
心の中にある川の風景を、宝物のように大事にしたい。

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by akisiko | 2016-10-09 18:15 | | Comments(6)

蝉時雨と午後の光

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雲一つなく晴れた空、すがすがしい初夏の風、残雪の山脈。
今年もまたこの季節がやってきた。
期待を胸に、川へと向かう。
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いよいよ君の出番だ。
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5月下旬の森は、みずみずしい新緑に包まれて、すべてが輝いてみえる。
そしてあたりを包むのはセミの鳴き声。

午前中は投げども投げども全く反応のなかった渓。
魚はいったいどこにいるの?っていうくらい、なしのつぶて。

しかし正午近くになって、魚が上を向く条件が整ったのだろうか。
打って変わって水面上のセミフライに飛び出し始める鱒たち。
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青い淵の中から、急に黒い影が浮き上がってきてフライを銜えて反転する。

空振りも多かった。
まだ水面の餌を捕食するのにためらいがあるのか、フライに疑惑を感じているのか。

そして、ずしっとした重みも手に感じることもできた。
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by akisiko | 2016-05-29 20:35 | | Comments(0)

秋雨とルースニング

4週間ぶりの釣行。
WiserTimeさんと以前から計画していた遠征に出かけた。

気圧が低い状態が続いていて、山間には冷たい雨が降っていた。
しかしながら、川は平水からほんの少し水が上がったくらいで、「これはいいんじゃないですか」と2人で話し合う。

WiserTimeさんのアドバイスに従って、大きめインジケーターと重いニンフのルースニングシステムを組む。
ルースニングでニジを狙うのはひさしぶりで、キャスティングに慣れるまで少し手間どってしまった。
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今日は私がゲスト。魚の付き場を細かく教えてもらって、いいポイントを優先的に入らせてもらった結果、インジケーターに反応が。
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ネットに入ったのは驚くほどの体高を持って秋色に染まったオス。
ぼってりと膨らんだ腹の中にいったい何が入っているのか…気になるところです。

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by akisiko | 2015-09-20 22:10 | | Comments(4)

夏虹

毎日暑いので川へ涼みに…
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素晴らしいニジだ。言うこと無し。

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by akisiko | 2015-07-30 18:15 | | Comments(4)

The Cicada day

6月のど真ん中。
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青空、谷の緑、輝く渓の流れ。
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エゾハルゼミの鳴き声に包まれたその川は、まさにセミ祭り。
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瀬に淵に投じたセミドライに、次々と飛び出してくる鱒たち
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すぐにラバーレッグはちぎれ、フォームはボロボロ。それでもこのひとつのフライを投げ続け。
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the Best Dryfly fishing ever…
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by akisiko | 2015-06-21 05:10 | | Comments(0)

豊かな春の川遊び

今シーズンの仕事が始まったばかりだというのに、なんと2連休となってしまった。
Nとも休みが重なったので、2人で近くの川に遊びに出かける。
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これは何?
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出たばかりのフキの葉についた朝露に映る宇宙。
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釣竿片手に、さっそく初物のフキを採る。
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エゾノリュウキンカの群生はお花畑。
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こちらも春のおいしい山菜。
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タラの芽も採り頃。なんと豊かな北海道の春。
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エンレイソウも咲きはじめ、
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ニリンソウは花ざかり。
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川からも春があふれだす。
産卵に絡まない若鱒はブリブリに太って、元気よく走る。
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いいサイズの雄も出た。
* * *
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夕刻、この家で初めての七輪。少し肌寒い。
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外で火を起こして肉を喰らう。これもまた、暖かくなったからこそできる楽しみ。




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by akisiko | 2015-05-03 19:08 | | Comments(2)
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静かな水面に浮いた無数の虫。
それらを背びれを出しながら大胆に捕食する鱒たち。
目の前でヘッド&テイルを繰り返すのは目を瞠るような良型ばかり…

去る休日、そんなフライフィッシングの理想郷のようなフィールドに挑戦してきたのだけれど、実際はそれほど甘いものではなく、わたしの投げるフライはことごとく見抜かれ無視されて、歯ぎしりをしながら帰路に着いたのでありました。
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あまりに悔しかったので数日後に休暇を取り、平日リベンジに。
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ごくゆっくりとした流れの中、泡の流れといっしょにながれる極小の陸生昆虫をついばむライズ。
何を結んでも食べてくれない。
たまに見に来るけれど口を使ってくれない。
前夜に意気込んで巻いたフライングアントもダメ。
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あの手、この手を尽くし切って、どうにかこうにか手中にすることができた4尾の鱒。そのうち3尾が50cmを超えた。
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それにしても素晴らしい自然のふところ。しかも魚影がすこぶる濃いときた。
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いつまでも良い釣り場でありますように。

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by akisiko | 2014-08-28 21:45 | | Comments(0)

偵察釣行の締めくくりに

この3週間ほど、これまで行かなかった川に通って重点的に偵察。
7月に遊びに来る友人Nをそこに案内したかったのです。
先週はトロフィークラスをばらしたりして、ポテンシャルの高さを肌で感じていたのですが…
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今週なんとか結果がでました。
速報メールを入れたNからは「この魚、残しておいてほしかった…」との返信。ゴメン。。。

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by akisiko | 2014-06-29 22:37 | | Comments(7)