広葉樹林改良

今年の造林作業もそろそろ終わりの時期です。

造林の仕事にはいろいろ種類があるけれど、年内最後に片付けることになったのは「広葉樹林改良」という仕事。

天然林の手入れです。

雑木林のなかにチェーンソー片手に入っていって、不要木を切り倒して行きます。
不要木というのは人間の目から見て、木材にならない樹種、形の悪い木、間引きのための伐採など。

数日前、広葉樹林改良の現場を調査するために、ひとり山に分け入って来ました。

ミズナラ・ドロノキ・ナナカマド・イタヤカエデなどが生える雑木林の中。

草刈り機をかついで笹を刈りながら、作業区域の境界に目印をつけながら山を歩いていたのでした。

一息つこうと草刈り機のエンジンを停めたその時。

あたりにたくさんの小鳥たちがさえずりながら、冬枯れの木立のあいだを飛び回っていることに初めて気づいたのであります。

「よくこのエンジン音に怯えずに近くにいるものだな」
と驚くのもつかの間、
「この林の中に、これから自分たちの人為的な手が入るのだ」
と思いました。

彼ら小さな鳥たちが捜し求めているのは、枯れた木につく虫たち。
厳冬期を前にしてこの餌は重要なのでしょう。
そしてあたりにはツルの絡んだ木が多数。
ヤマブドウやコクワなどのツル植物は秋に甘くみずみずしい実が実る。
これも野生動物にとって冬ごもり前の栄養源。

枯損木もツルがらみの木も、広葉樹林改良では伐採しなければなりません。
なぜなら人間にとって、林業にとって有用ではないから…

さて、この広葉樹林。
動物たちには有用にして人間には不要の樹々を伐採することによって、何らかの影響が出るものだろうか?
あるいはこんな小さな範囲に人間が手を入れても、自然の力から比べてみれば微々たるものなのだろうか?

・・・狭すぎる視野かもしれないけれど、そんなことを考えた冬の山。
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by akisiko | 2007-12-02 18:16 | | Comments(0)