岩手県 大船渡市 五葉山

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7年ほど前の大学時代、この三陸周辺の渓流でよくヤマメ釣りをしたものだ。
久しぶりに帰ってきた現在でも、川にはおおくの魚が残されている。

これまで群馬県や宮城県で釣竿を垂れてきたが、
岩手に入るやいなや川での魚影の濃さがぐっと上がり大変驚いた。
このみちのくはやっぱり自然の密度が高いらしい。

盛川支流五葉山付近。
大学時代にはもっともよく通ったこの渓相はすばらしく、表面上はちっとも変わっていないように見える。
しかし、この上流では数年前から大規模なダム工事が行われている。



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いまさら「ダムは悪だ」なんて声高にいうつもりはない。もちろんダム建設により周囲の環境は絶望的なダメージを受けることだろう。
わたしがこのダム工事に反対の気持ちを持つのは、
「川にヤマメがいなくなってしまう」という釣り人側の一面的な見方に他ならない。
地元の人は保証金が降りて、道路が広くきれいになって、
日帰り温泉が出来て観光客が来て、それでうれしいのかもしれない。

しかしこのコンクリートで仕切られた山を見て、どうにもやるせなくなってしまう。

ダムの目的は治水と水道水確保。
しかし、何年も前から変わらない渓の岩を見れば大水が出ていないことは明らかだし、周辺地域が深刻な水不足に陥ったという話も聞かない。

むしろ災害が起こる可能性が高いのは、山を削ったツケが来るこれからだろう。

「そもそも人間が、自然を知り、自然を利用し、
人間の文明を築きうると考えたのが錯誤である。
”人は自然を知りえない”」
                   --福岡 正信

ヤマメは無邪気な目をして、今日も清水を泳いでいる。
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by akisiko | 2005-05-11 15:34 | | Comments(0)