ヤマメ解禁の日に思う

本日7月1日は、道東河川のヤマメ釣り解禁の日。
本州の渓流解禁日から比べると、平均して3ヶ月遅れています。
それにはこのあたりのヤマメ(およびサクラマス)の生態が関連しているのでしょう。

この近辺のヤマメは、孵化してから一年を川で過ごし、
その後メスの大部分が銀毛化して海へ下ります。
これがサクラマスとなって約3年後、産卵のために生まれた川に帰ってくるのです。
残ったオスはそのまま川で成長し、帰えるはずのメスを待つわけです。

さて、銀毛化したメスが川から海へ下るのが6月ごろ。
もしその頃、川で釣り糸を垂れたなら、その体長十数センチほどの銀毛ヤマメが入れ食いになることでししょう。
そうなったら海へ下るヤマメ、すなわち子孫を残すサクラマスが絶えてしまう。
そんなわけで、解禁日が7月1日に設定されているのだと思われます。

   *   *   *

この解禁日には、道内の渓流釣り師たちが待ちわびたように一斉に川へ入ります。
近所の雄武川にも、あちこちの入渓ポイントに停まった車が見られました。
そして驚くことに、各氏が百単位の魚を釣り、持ち帰るようです。
本州の河川では、いくら解禁日といえど数百尾のヤマメを一日で釣るなんて考えられないことです。

こちらではヤマメのことを「ヤマベ」と呼びます。関東でヤマベといえばオイカワのことで、雑魚の代名詞ともいえます。
すなわち、北海道ではヤマメが、オイカワのような雑魚として認識されている、ということでしょうか。
いくら釣っても湧いて出てくるような魚として・・・
また、こちらの釣り師は手のひらサイズの新仔ヤマメに魅力を感じて釣るのも独特のものです。
本州では尺を基準として、なるべく大物を狙うのが常なのですが。

釣り人たちにそんなにたくさん釣られているにもかかわらず、ヤマメが毎年再生産を行っているのは、河川環境の良さにあるのでしょう。河口から産卵場所までに都市もなく、ダムもなく、良好な水質を持った沢がある、そんな川が多く残されているからだと思います。

   *   *   *

とはいえ、楽観視できないのは日本国内どこへ行っても同じです。

北海道の場合、気になるのは開発事業。
いまだに不要な道路やダムを作り続けているのが現状です。

雄武川の場合、こんなものが目下工事中です。
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農業用水のために必要だという雄武ダム。

   *   *   *

フィッシングプレッシャーと公共事業による河川の改悪。
この二重の圧力に、はたしてヤマメ・サクラマスたちは生き残れるのでしょうか?

手付かずの自然を求めて極北のここまで逃げてきた私ですが、やはりなお、腹だたしいことはあるものです。

(雄武ダムについては日をあらためてレポートすることにしましょう)
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Commented by マミ at 2006-07-04 12:09 x
ダムねぇ。
そのダム必要ないんだよ。ほんとはさ。
農家の人だってたいして使わないらしいよ。
開発でちょっこしバイトしたけど、ムダだらけだよね。
ま、言いたいことはたくさんあるけどさ、ここでじゃ長くなるからね。

話は変わってきのこのこのこ。
たもきのこだね。
ウマイマズイはわからないけど、そんなに旨いかあ?
Commented by akisiko at 2006-07-04 20:55
>マミちゃん 
>そのダム必要ないんだよ。ほんとはさ。
日本全国みても、本当に必要なダムなんて一握りです。

おカネのために、人目につかないような雄武の山奥で平然と行われている不要な事業、その狡猾さ。
お隣のサンルダムでは反対運動が全道的に起こっているのに雄武では誰も何も言わない、その不可思議さ。

おれが思っているのはそんなところです。

まあ、無駄があればあるほど地元は潤うわけで、その辺の体質がいまだに影響が強いっていうのは良くわかります。
おれもいわば公共事業でメシを食っている身だから、あまりとんがったことは言えないさ。
それでもなあ・・・

>ウマイマズイはわからないけど、そんなに旨いかあ?

お。さすが食べなれている人は言うことが違うねぇ。
いや、うまいさ。つかまえてきたものは何でもうまいよ!
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by akisiko | 2006-07-01 21:22 | | Comments(2)