雄武町の語源

d0051707_1731314.jpg

北海道地名誌 (北海教育評論社)

雄武町の図書館でこの本を借りる。
北海道の地名にはアイヌ語を由来としたものが多いが、その語源を解説した書である。
各市町村ごとに、山岳、河川、岬・海岸、字名・地区名が列挙されていて、その起源が詳細に記されている。

私の住む町・雄武(おうむ)の語源は「オ・ム・イ」。河口がふさがるところという意味らしい。
オムイ。やさしくも荘厳な語感ではないか。
(というわけで、本ブログのタイトルもそこから拝借して変更することにした)
その名のとおり、岩盤の上を山から流れ下りてきた雄武川の渓相は、下流でいったん停滞し、海に注ぐ終着点は上流の激しい流れが信じられないほどに狭まっている。

もうひとつ、近隣で気に入っている川、幌内川。
幌内という地名は北海道各地にあるようだが、この語源はポロ(大きな・大事な・魚が豊かな)、ナイ(川)の意。これもまた、いい名前である。そんな名を持つ川に足を踏み入れることが出来るというのは幸せとしか言いようがない。

道内のほかの地名にも目を通してみると、古来ここに住んできた民族が自然をよく観察して名づけたものばかりだということに気が付く。
「水の中が歩きにくい川」、「年老いた岬」、「鹿が登ってゆく土地」、「菱を採る沼」・・・。
厳しい自然のなかで生きてきたアイヌ民族の世界観が、現代の北海道に残っているのだ。

それらの名前と土地の自然を過去のものにするか、未来に残すか。
かつてアイヌを滅ぼした私たち大和民族が取るべき道はひとつしかないが、その道は曲がりくねっていばらの多いものである様に見える。
[PR]
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by akisiko | 2006-03-31 17:40 | | Comments(0)