旧暦日記

旧暦とは月と太陽の運行を両方取り入れた、中国生まれ日本育ちの暦である。現在の太陽の運行のみを取り入れた「グレゴリオ暦」と比べて、モンスーンアジアの繊細な季節の移り変わりが反映されるように緻密に計算されたカレンダーだ。

以前からこの旧暦を生活に取り入れようと考えていたが、このたび「旧暦日記」なるものをはじめた。
その日に目立った季節の特徴を旧暦上に記録する。その日が旧暦上ではどんな季節に当たるのか、古来の知恵を参照する。そしてこの新しく住み始めた土地がどんな自然の流れのなかにあるのかを探ろうというのが目的だ。

たとえば今日3月6日・旧二月七日、二十四節気では啓蟄に当たるが、それに先駆け2日前、我が家では冬眠していたワラジムシが一匹、いそいそと部屋の隅から出てきたのを日記に記していた。啓蟄とは「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」という日である。古来のカレンダーがいかに正確に時節を言い当てるかを実感した日であった。
(とはいえ、二十四節気は太陽の周回軌道を24等分しただけのもので、必ずしも太陰太陽暦固有のものというわけでもないのだが)

また、この日記には釣果の記録や水生昆虫の発生状況、山菜の取れる時期、海の魚群が巡ってくる時期なども書き記そうと思っている。季節の移り変わりに密接にリンクし、月齢と共に日を重ねる旧暦では、自然の恵みを受けられる時期をほぼ正確に予測できると考えられるからだ。

ゆえにこの日記は一年ばかりつけたところであまり意味を成さない。自分の立つ場所において自然の定点観測を数年間続けることによってはじめて、古人の知恵が理解できるのではないだろうか。

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旧暦と暮らす【スローライフの知恵ごよみ】

松村賢治 著 ビジネス社

旧暦の勉強に使った書です

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by akisiko | 2006-03-06 13:00 | | Comments(0)