俺たちは、あの時のヒカリ episode2

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昨年に引き続いて三陸時代の仲間2人と宮城で合流し、春の宝玉サクラマスを追った。
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川で生まれ海に下るころは十数センチそこそこのか弱い魚。
それが一年の海洋生活で見違えるような太くたくましい筋肉と銀色の衣をまとい、この時期に生まれた川に帰ってくる。
本州においては釣れる確率が非常に低いこの魚。
夢を追うような釣りなのだが…
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水産学を修めた私の仲間たち、さすがというべきか釣りに関しても造詣が深いのだ。
知識と経験とデータから理論を組み立ててサクラマスにアプローチする。
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そんな論理的戦略と長年フィールドで培った直観力が、貴重な一尾を引き寄せた。
釣り始めてから1時間半ほどの出会いであった。
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あまりに早い釣果に、私は大いに期待して竿を振り続けたのだけれど、やはり現実はそれほど甘くない。
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山から吹き降ろす冷たい風や、ときおりレインジャケットを叩く氷混じりの雪。
春が近いとはいえ手足が凍える東北の釣りは、夢を追いかける足並みと同じ速度で去っていって終わりを迎えた。

釣りを終えたとき、今回唯一サクラを手にした友は、どこか遠い目をして川を見ていたような気がする。
手にしたものにしか見えない景色があるのだろう。


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by akisiko | 2017-03-30 20:51 | | Comments(0)