東京湾の表と裏

昨年、十勝まで釣りに来たあいつ。
おじさん2人で十勝の鱒を追っかけてはしゃいだのだが、今回はわたしがゲストとなってボートシーバスに案内してもらうことになった。
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持つべきものは友だなあ。
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この時期のシーバスはベイトを活発に追い回している。常夜灯周りのポイントに到着すると、水面はボイルがボコボコと沸き立っていた。
そして開始3投目でファーストフィッシュ。そして新竿のスイッチロッドに入魂も果たした。初めての獲物が東京湾のスズキだなんて、なかなか幸せな竿だと思う。

ボートからのキャスティングに慣れるのに少々時間がかかり、この釣りの肝である明暗部の境目を狙うコツを理解するのにしばらくかかったけど、高活性の魚たちはガンガンとフライにバイトし、一時はどこに投げてもヒットするフィーバー状態に。
スイッチ7番からシングル6番に持ち替えて、その引き味を十分に楽しんだ。


それにしても、夜の東京湾は昼の現実性を失った異空間だ。
黒い水面の上には横浜の夜景。通り過ぎてゆくコンビナート、巨大タンカー、発電所。
それらの湾港施設は、普段は知る由もない東京の、いや日本社会の裏側。ああ、日本ってこういう風に動いているんだ、とふと気付くところがある。

そしてその工業社会の数十センチ隣。タンカーや常夜灯や排水口のその下で、スズキは夜な夜な激しい補食活動を繰り返している。都市のど真ん中にありながら誰も目にしない場所で、豊かな生態系がうごめいている。

これはちょっと価値観が変わるというか、東京を見る視点が増えてしまう体験だった。

あいつが見せたかったのは、これなんだ。
そうだろ?
東京の表と裏。さて、どちらが表でどちらが裏なのか。
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友が作ってくれたかっこいいショートムービーはこちらから

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Commented by あいつ at 2016-03-30 12:29 x
いやー、楽しんでいただけて何より。
煌びやかな都会の片隅、と言うか目の前で、野性が躍動してるってのを、都会の恩恵を受けている人たちのどれだけがしってるだろう?都知事だって国会議員だって、夜の数時間あの光景を見に行けば、色々価値観変わると思うんだけどね。
あの辺りのスズキだってオシャレな店に出されてるし、色んなものが作られ文明を支えるのは、いつの時代でも豊かな海って事だね。

さて、気を新たに、三陸の野性に会いに行きますか!
Commented by akisiko at 2016-03-31 00:06
>あいつ
東京の大人の夜遊び、最高だった。改めて感謝。
国の偉い人にゃ、わかるまいよ。バチやプランクトンが東京を支えているんだということに。
その辺を忘れるから日本がおかしくなるんだね。
東京が栄えたのはあの湾があったから、そこに流れ込む川があったからだってことが腑に落ちた夜だったよ。
四大文明とかさんざん歴史で習ったけど、頭でわかるのと身体でわかるのは違うもんだな。

さあ、いよいよ本編だね。
俺はリラックスして3人での釣りを楽しみながら、新たな気付きがまた得られれば、と思う。
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by akisiko | 2016-03-30 10:33 | | Comments(2)