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仕事帰りのひと勝負

水量も落ち着いてきて釣果が聞かれるようになった近所の川。
湿度の高い夕刻。肉体労働でぐったりとした体に鞭打って、遊びに出かけた。
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川へ到着すると頭上にはカディス(トビケラ類)の大群飛行。
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視界を覆うほどのスーパーハッチ。いや、ハッチなのか?ハッチ後の上流を目指す飛行なのか?
ものすごい数が飛んでいて、ツバメも上空を旋回してこれを食べている。
これは!と思うけれども、一説ではこのカディスはニジマスの捕食対象に関連しないという。

昨年も同じような状況に遭遇したけれど、やはりライズは一切なし。
それでもこの水温、水量、湿度や天候を考えれば鱒の活性は高いはず。
水面下の何物かは食べていると信じて、ウェットのシステムを組む。
ドロッパーシステムで、リードに信頼のピーターロス、ドロッパーはハッチに合わせてセッジパターン。

今季初めて立つ流れだから、魚の着き場は変わっているかもしれない。
めぼしいポイントを流しながら釣り下ってゆく。

良さそうな流れにウェットフライは入っているが、魚信はない。
ヒラキまで流しきったところで小さなアタリがこつこつとあるが、ハリにもかからない小型のようだ。

そして折り返しのポイント。
岩にぶつかった流れが複雑に巻いて、その後淵へと流れ出してゆく。
その複雑な反転流の中を直撃。
一瞬ののち、手元にドシンというアタリ。
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何度もリールが逆転して「これはデカイな」と思ったけれど、上げてみれば40もなかった。
でも、この川の重い流れに育ち、それを身に受けて走るニジマスはまったくもって強い引きを見せる。

その後も30台の元気なマスたちに相手をしてもらって、川から上がったのは19時を過ぎていた。
良い季節になったものです。
by akisiko | 2013-06-06 22:52 |